偏愛シチュエーション

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オレパン2巻 「オレのパンツを履くがいい」(CV:藤堂誠)

オレパン2巻 「オレのパンツを履くがいい」(CV:藤堂誠)

GOLD発男性キャラクターの異常なパンツ愛を描いたシリーズ第2弾。脚本は堀川ごぼこさんで、声は藤堂誠さん。設定やあらすじがすごかったり、サンプルボイスが公開され18推常連のあの方と判明したりと、話題に事欠かなかった作品です。
藤堂さん演じる本城尚義(ほんじょう・なおよし)は、超大手外資系企業に勤めるエリート。イケメンで高学歴、エリートとハイスペックで見るからにモテそうな男性ですが、その本性は休日に下着泥棒を働く変態。いきなり設定がすごすぎます。女体には興味がなく、女性のパンツに欲情する下着ドロで今まで捕まった経験はなし。



ある夜、パンツを物色するため住宅街を歩いていた尚義。相手がいるわけでもないのに、自己紹介というか性癖を色々語ってくれます(苦笑)。アパートの二階に干してあるパンツを見つけ、下着ドロのために鍛えた体で難なく二階のベランダに登ります。パンツを手に取り顔に押し当て匂いを嗅ぎ堪能、素晴らしいパンツとの出会いに感動する尚義。部屋の主であるヒロインはその姿を目撃してしまいます。急にベランダに現れた男が、パンツ嗅いでるとかすごい恐怖だったろうな。尚義は逃げずにヒロインを説得しようと話しかけます。ショックで固まっているヒロインに「結婚してくれ」と告げる尚義。え、初対面だよね?なんでいきなりプロポーズ。尚義はいかに自分が優れているか、プレゼンします。給与や資産がいくらあるか語り、帰宅が遅いヒロインがブラック企業勤務であることを当て、自分と結婚すれば何不自由なく暮らせると言います。ヒロインが下着ドロの言うことを聞くわけがないのですが、エリートである尚義とヒロインの言い分どちらが社会的信用があるか語るとか知能犯。パンツが入っているタンスを物色する尚義。履き古した木綿のパンツが好きとかマニアックでは。パンツ好きというと綺麗な刺繍の入ったパンツを好みそうなイメージですが、第一弾といい彼らが好むのは木綿のシンプルなパンツ。マニアの世界なんでしょうか。尚義はヒロインを自宅のマンションに連れ帰ります。結婚までする必要があるのかと聞くヒロインに、メリットを力説します。下着ドロが犯罪であることは自覚していて、尚義とヒロインが結婚すれば泥棒の被害者が減ると語るのがおかしいです。


翌日の朝、電話で顧問弁護士にヒロインの退社手続き、未払いの残業代申請などを指示する尚義。ヒロインの持ち物から勤務先を知り、早速手を回してるとか反応が早すぎ。ヒロインは困惑しますが、ブラック企業を辞めたい内心を見抜かれていて仕方なく従うことに。部屋の鍵は指紋認証で開閉する仕組みで、ヒロインの指紋は登録されていないため、外に出ることが出来ないと言われます。それって軟禁では。自由に出入りしたかったら結婚してくれとか、主張が極端。


夜、帰宅した尚義を迎えるヒロイン。履いていたブリーフを尚義に渡し(ヒロインのパンツは尚義が分析、保管するためブリーフを渡されていた)、彼はパンツに狂喜。こんなことのために結婚するなんてと言うヒロインに憤慨する尚義。俺を愛してくれなくていい、本性を知った上で俺を愛してくれる人なんかいない、契約結婚のようなものでいいとかドライなことを口にします。一見尊大でナルシスティックな尚義ですが、女性観や結婚観は冷めた印象。話を聞くと、高学歴・高収入で顔がいい尚義と結婚したい女性は多くいたものの、中身を見ていなかったと言います。彼の生い立ちも幼い頃寮のある学校に入れられ、大学生になると一人暮らし、親は既に他界していて家族と縁遠い生活を送ってきたとのこと。結婚を戸惑うヒロインの気持ちが理解出来なかったけど、ヒロインが恋愛した上で結ばれるべきと思っていることをようやく理解した尚義。ヒロインに惹かれていることを自覚し、彼女にはじめてキスをすることに。

 

エロ中心でストーリー性が低かった一巻とは異なり、今回は会話シーン多め。パンツ愛と男性キャラクターの人となり、二人の距離が縮まる様子を聞けます。美声ながら変態役が絶妙な藤堂さんの声が想像以上にハマっています。ヒロインのパンツを顔に押し当て執拗にスーハーして堪能したり、妙なところでキレたり感動したり驚いたりとふり幅ある演技を聞けます。変人かと思いきや純情だったり、でもやっぱり変態だったりと爆笑必至の怪作です。