偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

淫らな共犯者~愛人契約 Sweet~(CV:柊三太)

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メルティドロップの新シリーズ第1弾。愛人契約を結んだヒロインと男性キャラクターのストーリーで、SweetとBitterの2枚同時発売でキャストは柊三太さん。ハードな作風と告知されているBitterは未購入で、Sweetのみのレビューとなります。

ヒロインは二十歳の大学生。亡くなった父の借金返済、入院中の母の治療費、更にヒロインと彼女の弟の学費と金銭的にかなり苦労している設定。家族のために柊さん演じるIT関連会社の若き社長である桐生冬馬(きりゅう・とうま)と愛人契約を結びます。恋人を作らない、従順であること、口外しないなどの条件で契約を交わすことに。契約を打ち切ることは可能と言われるものの、打ち切る場合冬馬が建て替えたお金は返済しなければならないという選択肢がない状況。愛人として快適な部屋に引っ越し、冬馬を迎えるための準備が整えられています。冬馬はヒロインをベッドに招き入れ抱かれる展開に。この前キスの仕方を教えられたばかりということで、何もかもはじめてのヒロイン。紳士的に丁寧に接してきますが、歳の差や愛人ということもあってどこか上司や先生のようで、手順を踏んだ手ほどきを受けます。

その後、手料理を振るまわれたり行きつけの店に連れていかれたり、高価な服をプレゼントされたりと愛人として豪華な生活を送ることに。贅沢に不慣れなヒロインに冬馬はわがままを言ってほしい、もっと甘やかしたいと至れり尽くせり。とは言え愛人契約とあるように冬馬は既婚者。金銭が絡んだやり取りとは言え、優しく丁寧に接してくれるのに愛人という立場が納得できない様子のヒロイン。契約を結んでからもバイトを続け、冬馬が与えた手当を使っていないなど、ヒロイン全く浮かれてません。彼の厚意を快く思っていないかのような様子のヒロインを疑う冬馬。バイト仲間である男性と関係を持っているのではと嫉妬し、ヒロインの身体を触り卑猥な言葉で罵るとか今までの紳士的な態度が一転。何一つ不自由ない生活を提供されても、それを受け取らない彼女の気持ちが分からないようで感情をむき出しにします。「君は僕の妻にやきもちを焼いているのか」と、ヒロインの好意を持ち始めているからこそのジレンマにようやく気付きます。

後日、冬馬がヒロインを連れに来て彼女の思い出の場所に行くことに。そこで冬馬はヒロインと過去に出会っていたことを告げます。愛人契約を結んだ理由、冬馬を取り巻く今の環境を話し彼の内心を知ることになります。個人的に今までの絵に描いたようなイケメンのお金持ちよりも、合理的でしたたかな策士の顔を見せてからの方が好感が持てました。柊さんの声は端正かつソフトな潤いある声で、若いけど年上の余裕ある口調でキャラクターによく合ってました。
愛人契約でSweetとなってますが、囲われてエロいことをしてるだけの内容ではなく都合がいい内容ながら男性キャラクター側に事情があったり、起伏のあるストーリー展開で楽しめました。昼ドラや韓流のようなベタさで、ベタな作風を楽しめるかどうかが肝です。今巻だけでも完結しているので、1枚のみでも十分楽しめました。