偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

Dark Night Princess~オズの魔法使い~(CV:黒井勇・石之上三年)

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スノゥドロップス発おとぎ話がモチーフの3P特化型ファンタジー第5弾。出演は黒井勇さんと石之上三年さん。
ヒロインは戦争で親を亡くした少女。叔父と叔母の家に引き取られ、幸せに暮らしていました。ある日竜巻が街を襲い、家をなくし叔父と叔母は行方不明。全てを無くしたヒロインの前にリックとレオという二人の少年が現れます。彼らは同じ孤児院出身で、願いを叶えてくれる魔女が住むエメラルドの都を探し旅をしている最中。ヒロインは魔女の靴を履いていて、エメラルドの都と彼女は関係しているのかもしれない、と二人は考えます。ヒロインを救おうとするレオに対し、リックは同行するなら仕事をすることを要求します。炊事や掃除はすでにレオの役割。リックがヒロインに要求したのはリックとレオ二人に身体を差し出すことだった、というのが最初のあらすじ。

 

黒井さん演じるリックは猟師で、猟で捕らえた獲物を売って得た金で家を借りて3人で共同生活中。石之上さん演じるレオはきのこや野草を採り、家で料理や家事をしています。収入をリックに頼っていることもあって、力関係がはっきりしている様子。俺様で乱暴なリックが上で、気弱なレオが彼に従っています。いじめっ子といじめられっ子のような関係性ですが、孤児院でいじめられていたレオをリックがかばって一緒に行動したりとレオはリックの欠点を知りつつ慕っています。3人での濡れ場でも力関係が現れていてリックが主導権を握り、ヒロインやレオを挑発したり指示しています。対してレオは行為には及ぶけどヒロインを気遣って声を掛けたりと振る舞いが対照的。三角関係ものだとヒロインを取り合ったり、それぞれがヒロインにアプローチする描き方が多いですが、今作はレオがヒロインやリスナーの声を代弁していてこちらをフォローしたり、逆にリックの気持ちをレオが想像してヒロインに伝えたりと気持ちを繋ぐ役割を担っています。

 

リックとレオ、二人の少年と接する内、彼らの思いや生い立ちを知り関係性が変化していきます。レオはヒロインに好意を示し、リックはヒロインと行動を共にして意識が変わり、不器用ながら彼女に惹かれていく過程を聞くことができます。そんなある日、レオとヒロインは市場である夫婦と出会います。彼らは竜巻で行方不明になった姪を探していて、ヒロインは姪ではないかとここに訪ねてきたとレオは言います。二人と一緒にいたいヒロインは悩みますが、レオはためらいつつ家に帰った方がいいんじゃないかと告げます。リックはヒロインに役立たずとか俺たちにたかろうとしたんだろうと暴言を吐きます。家を飛び出すヒロイン。リックとレオは彼女を追います。

 

リックとレオの関係性や、ヒロインが加わったことによる気持ちの変化中心に描かれているため、恋愛や官能の要素は低めです。情報量が多く18推的には甘さ低めですが、キャラクターの言動や行動はオーソドックスで、無理矢理感はあまり感じませんでした。DNPのテーマである取り合いではなく共有が強く出た作品で、三人でいる必然性を感じる内容でラストも納得いくものでした。
アニメイト特典「その一言が言えなくて」
本編終了後の内容でリックのみ登場。ヒロインと二人きり、レオがいない時に朝からする話。強く求められ、復活が早く何回もするのがエロすぎます。本編では乱暴かつクールな接し方でしたが、想いが通じ合ってからは落ち着いているけど熱意と欲情を感じるしゃべりが色っぽいです。3人でいるのが常だけど、独占欲があるのがおいしいです。最後の一言の破壊力すごい。