偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

「鍵のない秘密」2 -海に映るメリーゴーランド-(CV:二枚貝ほっき)

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ダブリルムーン発男女の秘密の恋を描いた、人間関係が交差するシリーズ3部作で今回は2作目。出演は今作が18推デビューだった二枚貝ほっきさんです。
ほっきさん演じる鬼因杜中(きいんとなか)は1ヒロインの幼馴染で、不動産会社専属の元自衛官のヘリコプターパイロット。彼の上司で部長のヒロインともう一人の同乗者の男性(次巻の3ヒロインの恋人)と乗ったヘリが墜落し、無人島に不時着するところからスタート。同乗男性は墜落時に死亡、ヒロインと鬼因君のふたりきりの無人島生活が描かれています。

 

無人島での生活というハードな状態ながら元自衛官で子どもの頃は離島生活、父親は元漁師という鬼因君の冷静な判断とフットワークの軽さ、持ち前の明るさと面倒見の良さで実際は深刻な状況だけどすんなり進んでいきます。二人で協力しつつ無人島生活しているうちにお互いを意識し、腕相撲を持ちかけた鬼因君に押し倒されキスされそのままする展開になり、男女の仲になります。

無人島生活のため二人の関係中心に描かれていますが、会話の中に人間関係を理解するヒントがいくつか出てきます。2ヒロインの見合い相手が大学講師で1の菅佐らしいこと、ヒロインは縁談を避けるため救出を遅らせたいと思っていて、それに鬼因君が協力して長めの無人島生活を送ることになること。


鬼因君の男らしく体育会系で紳士的、ユーモアがあって野生児なところが良かったです。ジャケ絵の鬼因君はクールな印象ですが、かなりかっこつけている絵とのことで聞いて納得。ほっきさんの自然な演技が好印象。落ち着いたしゃべりだけど距離が縮まるとふざけてみたりというギャップに萌えました。男性向け作品の主人公でも違和感のないキャラクターだと思います。少女マンガ苦手、18推聞いてるけど乙女系に苦手意識がある者には嬉しいキャラクターでした。
ヒロインが上司設定なのと、かなり強気の女性で女性優位寄りです。シチュエーションCDはリスナーをヒロインと見立てて描く手法のため、ヒロインのキャラクターが薄い場合が多いですが今回はキャラが立っています。3作目でも頻繁に登場し、重要なポジションを担っていて、完全に一人の人格として描かれています。部長のキャラクターは好き嫌いが分かれそうですが、彼女のこの気性がなければその後の未来はなかったと思います。

病院検査中の一週間、ほとんど毎日ヒロインの部屋に通っていたというエピソードに態度は下手だけど肉食なところがまた良かった。ラスト手前の「目を閉じないで。俺を見て。顔を見ながらしたい」とかかわいすぎる。

 

ステラ特典「朝焼けの砂浜の上で」
二人が結ばれた日の翌朝、先に目覚めた鬼因君が半裸のヒロインをスマホで撮影、「昨夜の続きを」と言って焦らしてからがっつく内容。冒頭の撮影会がヒロインの声を裏声で再現しての一人コントで、ダブリル作品であることを忘れる青年誌のエロコメディ状態に爆笑。ラストは夢オチで、朝食を作ったヒロインにすごいすごい言ってるところがかわいかったです。

アニメイト特典「オノゴロの風の中で」
時系列的にはラスト手前の日で、病院に検査入院中の二人が病院から抜け出し、再度無人島に戻る話。序盤のどうやって無人島まで行くかのシミュレーションを語る鬼因君の能力の高さに感服。島に着いてから今後の生活を話し、砂辺でヒロインにがっつきます。敬語ながら最初の頃より遠慮がない強気な攻めです。この特典も夢オチで(というか2の特典は全て夢オチっぽいですね)よっぽど無人島での生活が好きなんだなと思いました。