偏愛シチュエーション

18推CD、同人音声の感想ブログです。内容にふれているため自衛お願いします。

ラブユーブング2 立石大貴編(CV:テトラポット登)

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「ラブユーブング2ndシーズン穂積汪編」が発売されてちょうど一年。一周年を記念して振り返る、連続レビューです。今回はテトラポット登さん出演の第2弾。
今回のお相手は電動マッサージャーの立石大貴(たていしだいき)。1stシーズン同様ヒロインの注文でお届けものとしてラブグッズと、そのオプションである男性がやってきます。丁寧に自己紹介する大貴相手に初対面じゃないとヒロインは言い、変な料理を振る舞ったりしていると「昔から全然変わってない」と大貴がキレます。どうやら二人は昔からの知り合いのようで、大貴はヒロインの自宅に来る前からそのことを知っていて、わざと他人のふりをしていた模様。


大貴とヒロインは幼なじみで、大貴は6年前にトラックに轢かれそうになった子どもをかばって亡くなっていたのでした。ヒロインは「ラブグッズを買えば死んだ人に会えるかもしれない」といううわさを知り、自身の女性としての悩みもありラブグッズを注文したとのこと。
子どもの頃から二人は惹かれあっていて、想いを告げることが出来ないまま大貴が亡くなり、ヒロインはずっと大貴に会いたいと祈っていてラブユーブングに辿り着いたのでした。中学生頃に亡くなったと思われる大貴と、大貴を一途に想い続けていたヒロインは初めて同士で、最初からグッズとしてよりも好きだった者同士として結ばれます。
モノと人という関係性ながら、まるで同棲カップルのように喧嘩しつつ楽しく生活している彼らですが、そこは住む世界が違う二人。相思相愛で身も心も結ばれてしまえば大貴はグッズとしての役目を終え、消滅することをヒロインに告げます。大貴と離れたくないヒロインに大貴は方法を教え、ヒロインは選択を託されます。

 

テトラさん演じる大貴が徹頭徹尾男らしいです。ぶっきらぼう乱暴なように見えて好きな子に対して一途で面倒見が良く、優しく肉食なのが最高でした。隠語こそ口にしないものの直接的な言葉を言うのもドキッとしました。
注文したご主人様を愛する他のラブグッズとは異なり、最初からお互い相手のことが好きなためとても純愛でヒロインを強く求めていて、恋するキャラクターとして描かれていて熱愛がまぶしかったです。
シチュエーションCDはリスナーをヒロインに見立てて描く手法のため、ヒロインの個性が薄く作られていることが多いですが、今作は意志あるヒロインでした。ステラ特典でヒロインの気づかいや大貴の感謝の気持ちが描かれていて、聞いているこちらはキャラクターに寄り添ったり外側から眺めたりといいカップルなんだなと感じました。
女性の性欲の肯定、女性が受け身になるのではなく自分から求めること、男性側の気持ちが大貴の口を通して語られており、ライターさんやアズリングがこの作品を通して伝えたかったと思うことが描かれているのが印象的でした。

 

HOBiGIRLS限定特典SS「最後の一日」
ホビガールズ特典の小冊子、ペーパーではなく11ページに及ぶ少し長めの小説です。本編の7トラック目と8トラック目の間を繋ぐ内容です。こちらでも1stシーズンのキャラクター、周防駆(すおうかける)が登場し、1stシーズンのカップルのその後を見ることができます。
冒頭に大貴とヒロインの濡れ場の描写があるのですが、四人分読んで大貴編がダントツでエロかったです。大貴君肉食過ぎ。大貴がどれだけヒロインを熱愛してるか語られ、男性視点のエロに興奮しました。